木. 9月 19th, 2024

2回目の出産は1回目の時に感じた陣痛の痛みが辛かったから怖い。そんなことを母に言うと「今時は無痛分娩という選択があるから大丈夫だよ」と言われた。そうかと思い早速無痛分娩のできる病院を探して通い始めた。助産師さんの言いつけで”次回の検診の時に無痛分娩希望の旨を先生に伝えてくれ”ということで2回目の検診時に言われるがまま担当主治医に伝えた。しかし「無痛分娩のできる麻酔科医は別のところからよんでいるため日取りが決まってる。そしてすでに空きがないからできません」と言われてしまったのだ。

できないものは仕方がない。また改めて病院を探したところ近隣には2件、とはいえ自宅からはそれなりに距離がある。とりあえずもう一件、予約はできないとのことで直接行って受付。無痛分娩ができるのかできないのか、それだけを聞くだけなのだが主治医に直接聞かなければならないとのこと。あたりを見渡せばたくさんの人が待っているので何時間待つのか聞いたところ2、3時間だという。それなら車で待ちたいと希望したが通らず。怖くなって待ち時間が長いのは初診だけなのか?ときいたところ、無痛分娩希望の方はそのくらい待つと言われた。なんてことだろう。妊婦に向かって病院で何時間も座って待てというのか?整理券も発行されず、車で待つこともできず、いつ来るのかわからない自分の順番を待つなんてストレスが溜まっておかしくなる。叫びたかったが頑張って待っている他の妊婦さんたちを横目にそんなことはできず。時間食い虫病院に腹が立ったがルールなので仕方がない。尿まで提出してしまったがこの病院は諦めることにした。

困ったなと思いながら翌日最後の一件に望みを託して電話をした。無痛分娩希望の旨を伝えると、「うちは無痛じゃなく和通分娩ならしています」との返答。しかし「和痛分娩は計画出産じゃなく自然に陣痛がはじまるまでは何もしないので、その時に麻酔科医がいなかった場合はできません。」と言われた。なんてことでしょう。こうなったら運に任せるしかないのだ。とにかく通常分娩よりはマシかもしれないしこの際仕方がない。少しの望みにかけてみることにした。

まだまだ無痛分娩が浸透しない日本。欧米諸国においては一般的で痛みの管理が重要視される傾向があり、アメリカでは60〜70%、フランスでは70%以上の普及率を占める。かたや我が日本では約6〜10%程度ととんでもなく低い。アジアは全体的に低いのだとか。麻酔科医の育成と確保、 無痛分娩を提供する医療施設に対して補助金制度を設ける、無痛分娩を健康保険の適用対象とする、など少子化なんだし妊婦を応援する仕組みをもっと整えてほしい。

【普及率が低い理由】
自然分娩が重視される文化的な背景。
無痛分娩を行うために麻酔科医が常駐する必要があるが人手が不足しており無痛分娩を提供できる施設が少ない。
無痛分娩は自然分娩に比べて費用が高くなることがあり、健康保険の適用外となる場合もあるため経済的にネック。

【無痛と和痛の違い】
・和痛分娩
痛みを完全に取り除くのではなく、痛みを和らげて出産を助ける方法。硬膜外麻酔や脊髄麻酔を使用して痛みを軽減。デメリットとしては痛みが完全に取り除かれるわけではないので、痛みを感じることがある。
・無痛分娩
分娩時の痛みを完全に取り除くことを目指す方法。硬膜外麻酔を使用し、痛みを完全に遮断。リラックスして出産に臨むことができ出産後の回復も比較的早い。デメリットとしては麻酔による副作用のリスクや、出産時の感覚が鈍くなることで、出産の進行が遅れることがある。

By memeko

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