私にとって、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」は、まるでビタミン剤のような存在だ。昨日から春バテなのかダルさと眠気に襲われついにダウン。2日間寝腐った。そしてすぐれない心の調子。大好きなロゼ(昨年亡くなった愛犬)を思い出しては涙が出てくる。そんな弱り切った時にこそこの作品を観ることで元気を取り戻せるのだ。この作品を初めて観たのが20代、時は流れて30代になった今、以前とは異なる人生を歩んでいる。だからこの作品に対する見方も変わっていることに気づく。20代当時の悩みだったり、流行りだったり、輝いていた自分なんかも思い出しては想いを馳せる。また、今の自分の心の成長や時の流れの速さに気づくこともできる。この「セックス・アンド・ザ・シティ」は、私が歩む人生の道標として、また新しい味方として私を支えてくれている。この作品が私にとって特別な理由は、ニューヨークの優雅な生活スタイルや、オシャレなファッションはもちろんだが、主人公たちが直面する問題や悩みが、私たち自身が抱える問題や悩みと重なることが多いからだ。彼女たちがそれを乗り越える姿には、勇気や希望を感じることができる。私は、自分自身が主人公たちのように強く、自立して、自分自身を愛し、人生を楽しむことができるようになりたいと改めて思うのだ。そうして物語を観終える頃には、自分自身を見直して、励まして、心の余裕を取り戻すのだ。