金. 4月 19th, 2024

愛愛と子宮に花束を/鈴木涼美より不倫についての話が面白かったので抜粋。
【ありあまる鬱陶しさは忘却の彼方に】
母が大学教授の奥様とパーティーの際に話した二択。自分の旦那が「ホステスやお金目当ての愛人を囲う」のと、「心ひかれあう純愛不倫」するのとどっちが嫌か。という話しだけど父は前者を好む。「つまり、女を何でおとしたいか、でもいいけど。オカネで愛人を囲うことに虚しさを感じない男は、オカネでえばるのが気持ちいいって言うことで、その根性が嫌なの。それだったらまだ、自分の魅力で一切のオカネをかけずに若い子を捕まえること自体をえばりたいって男の方が勇敢だわ。」「不倫なんていうのは、多くの男の人にとっては、人生の本筋とは関係のない、エンタテイメントなわけだから、何で気持ちよくなるかってことがよくあらわれるのよ。」今から思えば、母は父の浮気をお金で買えるものであるとして、、自分に脅威のあるかたちで女の影があることなど、ほんの少し想像することすら嫌だったのだ。不倫は男にとって火遊び、それならば特別気持ちよいのがいい。何かでえばり、えばることで甘えることを許され、一時だけ「いい男」になりたいに決まってる。お金くらいしか思いつかない安易な男の「愛するよりちやほやされたい願望」によって、今宵も吉原と歌舞伎町に明かりが灯る。end

鈴木涼美は実に論理的な母親のもとで育ち、母親の話を事細かに覚えているなと思ったのと、母の論点と娘の論点が一致しているのは納得。不倫についての論争は尽きないし、さらに言うなら男だけでなく女としての不倫にもフォーカスしてほしかったな。近代は多くの女性も不倫はしっかりしているらしいからね。そう思っても彼女の母はこの世にもぅいないのでそれは叶わないがさまざまなことを言葉にして伝える技術は圧巻だし、娘の彼女を羨ましいとも思うけど彼女の身になってみたら窮屈だったのかも知れないな。いちいちうるさいってな感じで。結局どこでも親はうざい存在なわけ。

By Rozetta

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